The Libertines

The Libertines

♥♥♥♥♡ Favorite Track : 1,2,3,5,6,8,10,11,14

メディアでは様々な情報が行き交い、混迷した状況の中発表された一枚、The Libertinesの2ndアルバム。1stで見せたあの周囲への怒りや不満は今作では自分自身、バンド内、そして相方への愛憎・混乱の表現へ。勢いに任せた曲の数々は部分的に影を潜め、聴いているこちらが切なくて、苦しくて、思わず耳を塞ぎたくなる程のどうしようもない現実がそこには克明に記されています。けれど、がなり立てるような前作と比べてより哀愁の漂う声、相変わらずの演奏、悲しく、切なく痛々しいほどに美しいメロディ−に耳を塞ぐ手は自然と離れ、何度でも聴いてしまう、聴かずにはいられなくなる。ただただ切ない。そしてやっぱりこの音を聴いているとどうしても彼らの"次"を期待してしまう。どんなに時間がかかっても待ち続けたいと感じさせる、痛々しいのに私の中でずっとキラキラ、きらきら輝いている1枚。


Up the Bracket

Up the Bracket

♥♥♥♥♥ favorite track : 1,3,4,5,7,9,11,12,14*

The Libertinesの1stアルバムです。折り重なったギタ−の音、味のあるボ−カル、楽曲のバリエ−ション、そのどれをとってもこのアルバムに納められたロックンロ−ルは文句なしに最高です。ク−ルなのに甘くて懐かしい、グシャグシャと混乱しているようでいて鋭く明確。初めてこの音に出会ったときの感動と衝撃はすごいものでした。デビュ−アルバムにしてここまでハイクオリティの楽曲が並ぶ作品はそうそう出会えるものでは無いと思います。本当に、全曲シングルカットして欲しいとさえ思ってしまいます X) それぐらい一曲一曲の完成度が高く、とにかくとんでもなく素晴らしいバンドが現れた、という驚きと喜びを感じさせられたアルバムです。