Making Dens (Dig)アーティスト: Mystery Jets出版社/メーカー: Wea Int'l発売日: 2006/03/20メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (21件) を見る

♥♥♥♥♥ favorite track : 2,3,5,7,8,9,10,

何がどうなってこんなサウンドが、バンドが、アルバムが生まれたのだろう。何と何に影響を受けて、何をイメ−ジして形作られていったのだろう…。イントロを聴いただけで、そんな疑問が尽きることなく浮かんでくる、Mystery Jetsの1stアルバム。例えば朝靄のかかった見知らぬ森の中を、夢か現かもわからず朝露の光る草を踏みしめ木々をかき分けながら進んでいく時の、好奇心と不安・美しさと不気味さ。そんな複雑な光景や感情が、彼らの音と絶妙なハモりを聴くと一気に頭の中に浮かび上がる。不明瞭に、しかし鮮やかに。美しいメロディ−に聴き入っていると、ふと顔を覗かせる不穏さにハッとさせられ、欲張りなほどに取り入れられたあらゆる音楽の要素の中で迷子になっている自分がいる。全体をサイケデリアが支配しているように感じるけれど、それだけでは収まらない。彼らにしか作り出せない世界を、理想郷を、見事形にしてみせた一枚。

Down in Albion

Down in Albion

♥♥♥♥♡

私は今の今までこのアルバムを聴くまい、手にするまいと頑なに拒み続けてきました。それは、このアルバムを手にしてしまうことがあのピ−トとカ−ルの決裂を、決別の宣言を認めてしまうことになると思ったから。でも、やはりどうしても聴きたかった。このアルバムには、苦しみのドン底にいる主人公の、もしくは世間の喧騒を横目にそ知らぬ顔をしてふらふらと漂っていってしまう人物のどうしようもない現実が綴られているから。けれどその重苦しい状況は当にその渦中にいる彼の放つユーモアで一蹴され、このアルバムに収められているのはもはやただ克明に自分の痛みを、周囲や特定の人物への憎しみを描き出しただけのサウンドではなく、逃避の先の夢の中に生きているようなサウンドでもない。苦しい現実を別の何かへ、美しいものへと昇華させた音と詞による軌跡そのもの。

Oh No (W/Dvd) (Dlx)

Oh No (W/Dvd) (Dlx)

♥♥♥♥♡ favorite track : 1,2,3,6,11,12,13

OK GO、彼らの名を一躍有名にしたあの2本のPVからは想像できないシリアスな部分がしっかり描き出された2ndアルバム :) 底抜けにポップでゴキゲンなメロディ−とPVに騙されてはいけない。ダミアンの現実を見つめる鋭い視線と、皮肉、挑発的な歌詞。サウンドと歌詞の両極端。この2つのギャップが効いた楽曲の数々から感じられる彼らのスマ−トさとアイディアにため息すら出る。歌詞には突き放され、絶妙のタイミングで威勢良く入ってくるコ−ラスには引き寄せられる…トドメにダミアンがCome onと歌えば、いつの間にかその矛盾も心地良くなり、踊り、口ずさみたくなる。中毒、という言葉を使うにはこのアルバムが最適なのかもしれない。思った以上にハ−ドなトラックを入れ、軽快なトラックも、ダンサブルなトラックも、しっとりしたトラックも詰め込み、虚無感と毒舌を少々。これを聴けば、良い意味で「Oh No」の一言も言いたくなる秀作。

A FEVER YOU CAN'T SWEA

A FEVER YOU CAN'T SWEA

♥♥♥♡♡ favorite track : 2,4,5,9,10,11,13,14*

このアルバムを、いや、このバンドを無理やりにでも一言で形容するとすれば、良い意味で「異様」だ。ジャケットの雰囲気からしてもそうだけれど、歌詞を1行でも、2行でも読んでみれば、これまでに出会ったことの無い感情表現に、その方法に、唖然とするしかない。率直なのか、遠まわしなのか、冷たいのか、熱いのか、傍観視しているのか主観的に感じ取っているのか…まるでつかめない詞の連続。私の読解力が足りないのかもしれないけれど(笑)、曲のタイトルと歌詞の内容に全く関係性が見出せないという前代未聞の楽曲達。私ならこのアルバムを聴けばディスコにいかずとも容易にパニックに陥ることができる。笑 彼らの「異様」さと、ボ−カルの饒舌そうな歌声にのみこまれそうになりながら、必死に繰り返し、繰り返し、きっと何度でも、踊りだすことが出来る。最初は驚かされたこのアルバムの邦題、「フィ−バ−はとまらない」は、あながち間違ってはいない、というより、これ以上無いくらい的確なネ−ミングだったのかもしれない。

Weezer (Green Album)

Weezer (Green Album)

♥♥♥♥♥ favorite track : 1,2,6,9,10,11*,12*

好きで好きで仕方が無い、きっと一生手放せない一枚。weezerの3rdアルバムです :) 明快なメロディ−が多いのですがかといってポップ過ぎるということもなく、程よい重厚さ・メロディアスさを持ったロックが詰め込まれています。アルバム一曲目に相応しい爽快なテンポの「Don't Let Go」、バラード「Island In The Sun」などメリハリもしっかりついていますが、アルバム全体としてはすごくゆったりとした感じがして、聴いているとすごく落ち着きます :D ヒット曲「Photograph」は切なくて綺麗な歌詞、挿入部分、そのどこをとっても素晴らしいナンバ−です。聴けば聴くほど好きになって、出会えて本当に良かったと思えるアルバムです :)

Weezer

Weezer

coming soon...!

Apologies to the Queen Mary (Dig)

Apologies to the Queen Mary (Dig)

♥♥♥♥♡ favorite track : 1,2,3,7,9,10,

メロディといい歌詞といい、最初の音を聴いた瞬間そこはもうWolf Paradeワ−ルド。笑 アルバム一枚で一曲なんじゃないかと思うような曲と曲の自然で無理のない繋ぎ・流れ・構成、なのにキ−ボ−ドの音がいい具合に効いていてメリハリは充分、聴き進めていってもダレる印象は全くありません :)♪ ひ弱そうにハリがなく聞こえたり、時に力強い歌い方、心地よいテンポを刻むけれどどこか特異な存在感のあるドラムに加えて、あの個性的な歌詞は不気味であったりもするのに、何故か出来上がる音は時にク−ルで勢いもあり、そして時には妙に爽やか・・!笑 このミスマッチぶりが何故かハマる、忘れられない。笑 一度聞いたら、このバンドの不思議な魅力に嫌でもやられてしまう一枚。  

The Black Parade

The Black Parade

♥♥♥♡♡

Coming soon...!

Three Cheers for Sweet Revenge

Three Cheers for Sweet Revenge

♥♥♥♥♡ favorite track:1,2,3,4,9,11,13

手の込んだHelenaのPVと、その疾走感溢れる壮大で気持ちのいいサウンド、そしてボ−カル、ジェラルドの歌う瞬間のなんとも言えない表情に魅せられすぐさま買いに走ったアルバム。一度再生ボタンを押すと、ゴス・パンク・ロック・ポップパンク等ありとあらゆるサウンドがたたみかけるように次々と押し寄せてきます X) その変幻自在な音とスピ−ドに必死で、夢中でついていくのが病み付きになり、聴きだすと止まらない…!! 新人とはとても思えない貫禄と独特なオ−ラを放つこのバンドはどこまでも人を惹きつけ、私達は知らぬ間に彼らの赤と黒で塗り固められた世界の住人と化しています :)


Mest

Mest

Coming soon...!

Waterloo to Anywhere

Waterloo to Anywhere

♥♥♥♥♡ favorite track : 1,2,3,5,6,7,8,9

Dirty Pretty Thingsの1stアルバム。このアルバムを、The Libertinesの音と比べるのは気が引けるし個人的にもとても切なくなってしまうのですが・・、幾重にも重なったギタ−の音、所々に甘い雰囲気を感じるトラックは、やはりLibertinesを彷彿とさせます。しかし、上手く言えませんが、その中に流れる気持ちというか精神というか・・そういうものは、またLibertinesの頃とは全く異なっているように思います。音に関しても、確かにLibertinesの面影を残してはいるものの、パンクの要素がとても強調されていて、シャ−プでスマ−トな、落ち着いた音にまとまっています。何か芯の強さのようなものをこのアルバム全体を通して感じることが出来る気がして、カ−ルが創り出した曲を再び聴くことが出来ているというのがただただ嬉しくて、私にこのバンドの音をまた真っ新な気持ちで聴いていきたいと感じさせてくれたアルバムです :)